緑岳の雪渓を眺めながら、「直登出来るかも」という根拠の無いバイアスに取り込まれていた
緑トレース①で雪渓下部に向かい
赤✖の方向に滑落し、赤矢印で上り返し
緑トレース②で本来の登山ルートである赤③に復帰
青トレース④は山頂を経由した後の滑走後のルート
赤✖の滑落をGPSのログで精査してみると、
高低差27Mを12秒で滑り落ち、移動距離は35M
雪が切れたガレ場の手前では、速度が25.6km/hに達していた
シールを張ったスキーでトラバース中、足元のグリップが失われてうつ伏せの状態で頭を下に滑落
雪解けのグサグサになった表面の下には、所々に固い層が残っていた
ストックはループに手を通していなかったので途中で離脱
両スキーはリリースしたけれど、左足だけがリーシュで繋がって邪魔くさい
脚部を下側に回したいけれど、身動きがとれない
[停止してから確認すると、右のリーシュは千切れていた]
雪の終点が迫り転がっている岩が鮮明に視界に入ってくる、痛そうだなぁ・・・(割と冷静に見えていた)
土と岩のミックスゾーンへヘッドスライディング!!!
咄嗟に体を捻ったのか、想像していた様な痛みも無く停止していた
上部から友人が、「頭、怪我してませんかー」「折れてませんかー」と声を掛けてくれる
指は動くし強い痛みも無いのでゆっくりと立ち上がり答える「大丈夫だよー」
額の左側から出血しているけれど止血する程ではない
両腕は長袖の下で擦過傷になっているのが判ったけれど、見ると痛みが増しそうなので放置
見上げるとストックを拾おうとしてくれた友人が滑り落ち始めた
えっ、マジか?
雪のある場所で停めなきゃなと思いながら、立ち位置を調整し足元を固める
肘で制動を掛けたのかミックスゾーンの直前で停止してくれた
危うく人間ボーリングするとこだった
正規の登山ルートに戻りスイッチする登山者もいるので、コブになって触るとちょっと痛いけど乾いた血を払い落とす
下山してから長袖をめくってみると右腕にはクロスのストラクチャーが入っていました
お友達は半そでだったのでフラットな擦過傷
帰路、旭川しょうゆホルメンを食べつつ反省会
ヘルメットは大事(暑かったので帽子すら脱いでました、頭にヒットしなくて良かった)
セオリーどおり、半袖ではなく長袖にしよう
あの斜度は登れない、トラバースも無理(滑走して再確認しました)
手袋していたのは幸いだった
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